我が家は電気代を考慮して、長く使ったエアコンを買い換えました。ところが扇風機は10年選手で、今でも現役で登板中です。
扇風機も買い換えるかどうか、最新式扇風機とのモーターの違いを踏まえて、検討していきたいと思います。
目次
モーターのタイプによって差が出る電気代
一般的な(昔からある)扇風機
広く流通している一般的な扇風機はAC(交流)モーター搭載型です。60年以上前に完成して以来、長きに渡って使われています。
生産が安定しているため単価も比較的安価で大抵は数千円で手に入ります。耐久性も高いこともポイント。
一方で消費電力はそれなりです(エアコンに比べれば微々たるものですが!)。また、繊細な風量調節などは苦手ですので、弱・中・強、というような3段階程度のものが多いです。我が家のはこのタイプ。
最新型の扇風機はモータ−が違う
近年登場したデジタルDC(直流)モーターは最新式の高性能モーターです。ACモーターよりも動作音が小さく、低電圧でしっかり回り、微風から強風まで細やかな風量調節が得意です。
消費電力がぐっと低いのでランニングコストが抑えらる一方、本体価格が高い傾向あり。安くても1万円超、高いもので3万円以上するものもザラにあります。
電気代単純比較
仮に消費電力46WのACモーター扇風機と、消費電力22WのDCモーター扇風機で電気代を比較するとします(※主要電力会社10社平均単価27円/kWhを使用。扇風機を毎日1日8時間使用した場合)。
1日あたり | 1ヶ月あたり | 年間 | |
46W(AC) | 9.94円 | 298円 | 3576円 |
最小微風2W(DC) | 0.43円 | 12.9円 | 154.8円 |
最大風22W(DC) | 4.75円 | 142.5円 | 1710円 |
1日8時間の使用の場合、強風で年間1800円程度の差ということになりました。仮に24時間365日回しっぱなしにした場合、年間約5600円の差です。
結局どっちがお得?新規購入費用も考慮して出した結論は?
年間1800円程度の差というのは正直かなり微妙な差ですね…。なので、
私の結論 =「今のAC扇風機が壊れるまで使おうかな」
DC扇風機の単価は1〜3万円と高価です。仮に、初期費用控えめで例えば1万3千円程度のモデルを買った場合、約6000円のAC扇風機のコストパフォーマンスに逆転するのにかかる期間は1日8時間使用したとして4年。
本体単価3万円程度の高機能な人気機種を購入した場合は、11年目でようやく逆転できる計算になります。もはや論点は「その時点まで扇風機そのものが耐久するかどうか」に変わってくるのです。
ただし、DC扇風機には静音性と細やかな風量調整という武器もあります。DCの扇風機でも極力安価なものを選ぶか、10年20年使うつもりで購入するか、あるいはいっそ電気代だけに価値を見出さないのであれば、選択肢として大いにありだと思います。