ふとした疑問

パスポート申請・現住所と本籍が違う手続きの場所はどこでもいいの?

 

パスポートの申請には本籍地は大切な必要情報ですが、申請はわざわざ本籍のあるところまで行く必要はありません。

 

考えてみれば当然です。九州に住んでいる人が、実家の北海道まで行って申請し、また受け取りに出向くなんて現実的ではありません。

申請するための交通費だけでも10万円を超えてしまいます。会社だって休まなければなりません。

 

そんなことはしなくても大丈夫です。では、どこでできるのか?

パスポートの申請!現住所と住民票が違っても申請できる!

現在、住民登録をしている都道府県が管轄するパスポートセンターで申請ができます。

パスポートセンターが複数あれば、好きなところで申請できますが、受け取りも同じところになります。

 

例えば、今日は仕事が休みだから自宅から近いところで申請して、後日職場から近いところで受け取ることはできません。

また、本人以外の代理人が受け取ることもできませんので注意してください。

 

住民票があるところで申請する。

基本的には次のような書類が必要です。

 

  • 一般旅券発給申請書 1通
  • 戸籍抄本または戸籍謄本 1通(本籍地から戸籍抄本や戸籍謄本を郵送してもらえます)
  • 住民票の写し 1通
  • ハスポート用の写真 1枚
  • 本人確認のための書類

本人確認の書類はさまざまあり、約30種類にも及びますが、ほとんどが一般的の人は持っていないものです。

 

ですので、ここでは一般人に該当するものだけ挙げてみます。

また、1点だけで認められるものと、2点合わせて認められるものとありますので注意してください。

 

1点だけで十分なもの

  • 現在有効中、もしくは失効後6か月以内のパスポート。
  • 写真付きの住民基本台帳カード
  • マイナンバーカード。(注)以前あった「通知カード」及び、その廃止後に送付された「個人番号通知書」は使えません。
  • 運転免許証

2点の組み合わせて認められるもの

  • 国民健康保険証
  • 国民年金手帳
  • 厚生年金手帳
  • 共済年金手帳
  • 介護保険証
  • 印鑑登録証とその印鑑

 

発行手数料

 

有効期間 10年 16,000円

有効期間  5年 12歳以上 12,000円、12歳未満 6,000円

 

パスポートには10年有効のものと、5年有効のものがあります。

ただし、10年ものを申請できるのは20歳以上の人だけです。

5年ものに関しては、12歳を境に料金が変わります。

 

パスポートの有効期間が選べる成人の場合はどちらがいいのか?

写真が気になるなら5年もの

あまり海外に出る予定もなく、取り敢えず作っておこう!ぐらいであれば、申請料金の安い5年でいいかもしれません。

ただし、いざ使うとき、そのタイミングによっては面倒が生じます

 

例えば、海外旅行を予約するとき、多くの人はけっこう前から予約を入れると思います。

このときパスポート番号が必要になります。その番号は旅行時に携帯するパスポート番号になります。

 

予約後、旅行終了までに有効期限がきてしまう場合は、先にパスポートを新しいものに更新する必要があります。

(更新は期限の1年前から可能です)

もう少し正確に言うと、「旅行終了まで」ではなく、渡航先の国で定められている入国の条件としてパスポートの残存期間が6か月以上などがあります。

 

こういった面倒を避けるためにも、更新の必要は少ないほうが便利でしょう。

4,000円プラスで期間が倍になるのですからコスパもいいですし。

 

但し、一つだけ5年ものの方がいいかもしれないというケースがあります。

それは写真です。これは原則、変更不可能です。

よっぽどの事情がある場合は、パスポートセンターの職員に相談後、認められるケースがあるようですが、原則できません。

 

今撮った写真と10年後では、明らかに人物の感じが変わりますよね?

それによって「顔が違う」と疑われ、話が通らないということも稀にあります。

 

それと使った写真がいまいち気に入らないなど、写真を変えるチャンスが5年に一度やってくるというのは人によってはいいのかもしれません。

 

面倒を減らすには10年もの

海外出張が多い人はもちろん10年ものです。パスポートが切れるタイミングが仕事に影響を及ぼしますから。

その回数は例え5年に一度であっても少ないほうがいいに決まっています。

 

私の場合は海外滞在中にパスポート更新を経験したことがあります。忙しい中、無理に時間を割かなければいけなかった記憶があります。

現地の日本大使館で更新をし、パスポートの受領後に現地国の入国管理局に行ってビザを新しいパスポートに移す作業もあって一日が潰れました。

 

住民票があるところと現住所が違う場合

これも現住所のパスポートセンターで居所申請ができます。しかし、条件があります。

この場合は、学生で進学のために遠隔地に住んでいるが住民票は実家にある。

社会人だが、家族と離れて単身赴任しているなどの合理的な理由があることが条件です。

 

現住所で申請することはできますが、住所確認用のはがきが住民票がある住所に届くので、

家族に葉書を別途送ってもらう必要があります。

 

急な海外出張ですぐにパスポートが欲しい!手続きにかかる時間は最短でどのくらい?

急に海外出張になってパスポートが必要、気付いたらパスポートの期限が切れていたという場合は焦りますね。

急いでパスポート申請をして受け取るには次のような日にちがかかります。

 

最短で8日

パスポートの申請から受け取りまで最短でも8日間かかります。

申請から発行まで、土日を除く6日間が必要なのです。

 

緊急発給制度

海外にいる家族が入院などの理由で付添人が必要ないなった場合などは、人道的な理由で緊急にパスポートを発行してもらうことが可能です。

この場合は家族が入院していることを証明できる書類などが必要です。

でも現実的ではありませんね。その書類が海外から届く前に8日が経ってしまいます。

 

早期発給制度

自治体によって異なりますが、急に海外出張が決まったとか、パスポートの期限切れ、紛失など場合は、

土日を除いて3日程度でパスポートを発給してもらえることがあります。

 

通常の場合よりも手数料が高くなる上に、職員の裁量によるので認められるかどかはそのときの運もあります。

 

まとめ

パスポートの申請は住民票のある自治体のパスポートセンターで申請します。本籍地である必要はありません。

 

住民票があるところ以外に現住所がある場合、妥当な理由があれば、現住所のあるところで居所申請をすることができます。

 

パスポートの発行までは最短でも8日程度かかるので余裕をもって申請しましょう。

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