子育てのアイデア

【子育てのストレス】買い物でスッキリ解消☆それって依存症?!

子育て中の主婦の皆様、毎日お疲れ様です。

 

子供がいなくても、主婦の仕事はたくさんあります。

 

子供が小さい、兄弟が多い、子供が受験を控えている・・・

そんな母親の仕事は、それはもう大変です。

 

常に完璧でいようと頑張れば頑張るほど、

心の糸は張りつめ、今にも切れそうになります。

 

そんな日常の唯一のオアシスは≪ショッピング≫

という方も多いのではないでしょうか?

 

今日はストレス解消となる≪ショッピング≫が

もたらす恩恵と危険について、詳しくお伝えしていこうと思います。

 

買い物をしたらなんだかスッキリするのはなぜ?!

スマホで買い物

子供が寝た後に、やっとくつろげるひととき・・・

ソファーで横になってスマホでポチポチ、

ネットショッピングが最高の時間!

 

ショッピングモールをぶらぶらしながら、

「あ、これいいな!」「こっちもいいな!」と、

セール品や最新作を見ているとそれだけで楽しい。

たまたま寄った百貨店で物産展をしていて、

テンションがあがってたくさん買っちゃった!

 

電機屋で電球を探していたら、

スペックの高いパソコンの新作が出ていて、ワクワクした!

 

買い物には男女問わず、人を魅了する魔力があります。

 

「いいものを見つけた!」「これ欲しい」⇒購入する(手に入れる)

 

この一連の行動に深く関わっているものがあります。

 

それは、脳のメカニズムです。

 

脳内で人が何か楽しい刺激(喜びの快楽)を受ける事を、

脳科学の分野では『報酬』と言います。

 

 

『報酬』は『行動によって得られる成果』です。

 

『報酬』を求めるのは人間の当たり前の性質であり、

これがないと人類の進化はありえませんでした。

 

知的好奇心を満たすこと、

新しいことにチャレンジすること、

子孫を残すこと、全てにおいて

『報酬』をもとめる脳の機能のなせる業なのです。

 

人は『報酬』を得ると、脳内から快楽を感じさせる

『ドーパミン』という神経伝達物質が放出されます。

 

この『ドーパミン』が出ている状態では、

心拍数があがり筋肉に血液が大量に流れます。

 

滞っていた血液が勢いよく流れるので、

血行の悪さが原因の肩こりが改善することもあります。

 

また、ドキドキすることで、恋愛している時のような感覚が起き、

若返ったような気分になることもあります。

 

そして、血流がよくなることで代謝があがり、

瞬間的なデトックス効果もあります。

 

このような効果が、『買い物をするとなんだかすっきりする』

大きな理由だと言えるでしょう。

 

買い物依存症って何?私には関係ない?!

買物袋

さて、買い物でスッキリすること自体には問題がないのですが、

 

ひとつ、恐ろしいことがあるのです。

 

『買い物依存症』という言葉は聞いたことがあるでしょうか?

 

薬物・アルコール依存症などと並んで、

精神疾患という位置にある立派な病気です。

 

「意志の弱い、怠惰な人がなるものでしょ?私には関係ない。」

 

そう感じる方も多いと思いますが、

実はとても身近なところにある病気なのです。

 

買い物依存症の原因となるのは、

先ほど気分をスッキリさせる効果があるとお伝えした

『ドーパミン』です。

 

ドーパミンは興奮時に放出される脳内の神経伝達物質で、

悪いものではありません。

 

むしろ、なくなると困ります。

 

人間は、喜び・快楽を求めて進化してきました。

 

人間の行動のほとんどは、

喜びを求める力が源だと言えるでしょう。

 

つまり、『報酬』を求める力です。

 

しかし、『報酬』をもたらす何かにこだわった時、

脳の中である変化が起きることがあります。

 

≪ある特定の『報酬』≫を求める行動が習慣化されると、

≪ドーパミンが強制的に分泌されること≫が繰り返されるのです。

 

そうすると、次第に喜びを感じる中枢神経の機能が

低下していくという事態が起こります。

 

中枢神経の機能が低下することによって

快感・よろこびが感じにくくなった脳は、

以前のような強い快感や喜びを得ようと、

ますます『報酬』を求める指令を出します。

 

その為、『報酬』を求める行動の頻度が

だんだん増えていく、悪循環が生まれます。

 

『報酬』を得ていない状態が続くと、

焦燥感や不安、物足りなさといった

辛い気持ちを感じるようになり、

『報酬』を求める行動が止まらなくなります。

 

こうなると、もはや自分の意志でコントロールすることは

非常に困難になります。

 

本人が心からやめたいと思っても、

脳が許してくれないのです。

 

それは、意志の弱さや性格の問題でもなく、

間違いなく脳の仕業なのです。

 

このような状態を≪依存症≫と呼びます。

 

なんだか不安になってきた方のために、

簡易なチェックをして頂きましょう。

 

下記の項目であてはまるものにチェックを付けて下さい。

 

A・真面目だと人に言われる

A・人に頼られると嬉しい

A・嫌なことを引きずるタイプだと思う

 

B・生活用品は安い時にまとめて購入する

B・クレジットカードを複数持っている

B・購入したもので未使用や未開封のものがある

 

C・飲食店の従業員の態度が気になる

C・人に見下されていると感じることがある

C・車の運転が荒い

 

D・高額のものを買うと後で後悔することがある

D・他人にプレゼントをあげるのが好きだ

D・他人のモノが欲しくなることがある

 

結果を発表します。

大量のレシート

あてはまる数によって、≪買い物依存症になる危険度≫が分かります。

 

0~4個・・・買い物依存症にはなりにくいと言えます。

 

5~8個・・・買い物依存症になる危険があります。

 

9~12個・・・買い物依存症になる危険はかなり高いと言えます。

 

このチェックでは、Aで執着心 Bで購入意欲

Cで自己肯定感 Dで依存心 の程度をはかっています。

 

まったくあてはまらない方はほとんど心配ないと思いますが、

多くの方は、どれかにはチェックが付いたのではないでしょうか?

 

だれにでもなり得るのが≪買い物依存症≫の怖さです。

 

チェック数が高かった方は、

子育てのストレスを買い物で解消させるのは

控えた方がいいかもしれません。

 

冒頭でお伝えさせて頂いたように、

買い物には人をハッピーにする力があります。

 

しかし、それに依存してしまったら?!

穏やかな生活に支障をきたすことが多々あります。

 

そうなる前に、買い物以外でストレスを発散する方法を

早急に見つけるようにしたいですね。

 

まとめ

買い物依存症について警鐘を鳴らすことはできたでしょうか?

 

WHOの定める依存症の定義は

『日常生活に支障をきたしているにもかかわらず、

お酒や薬物の使用・ギャンブル・買い物などにのめり込み、

それがやめられず、自分の力だけではもうどうにもならない

状態にあること』です。

 

買い物が日常生活に支障をきたしているか?の判断は、簡単です。

 

「買い物をした後に罪悪感があるか?」

「支払いに困らないか?」

 

この2点を考えてみて下さい。

 

それが全く無いようであれば、健全なストレス解消法です。

 

もし自分が買い物依存症かもしれないと感じたなら、

すぐに『心療内科』を受診して下さい。

 

買い物依存症は、脳の病気です。

 

そして、治すことのできる病気です。

 

自分ひとりで抱え込まないで下さい。

 

自分を恥じないで下さい。

 

一生懸命子育てをしている真面目なあなただからこそ、

脳が悲鳴をあげたのです。

 

子育ては最高に幸せな仕事であるとともに、

ものすごくストレスのかかる仕事でもあります。

 

自分のメンテナンスをできるのは、自分しかいない!

ということを忘れずに、たまにほっと息を抜く時間をつくって下さいね。

花

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