人との別れというものは、悲しいもので歳を重ねるうちに増えていくものです。
お葬式は、故人を送りだす大切な儀式であるためマナーを守ることがとても重要。
そして葬儀のマナーのなかでも意外と見落としがちなのがお香典に関するマナーです。
葬儀でのマナーを必ず守り、お悔やみの気持ちをもって故人を見送りましょう。
葬式の香典、お札の入れ方は?向きの上下や揃え方にも決まりがあります
お香典は、御霊前に供える金品のことをいいますが、なにも考えず香典袋の中にお金を入れるのはマナー違反です。
以下のポイントをおさえておきましょう。
お札の向き
香典袋、中袋・中包みのオモテ面からみてお札はウラ面になるように入れるのが一般的。
ウラ面とは、お札の人が描かれていない面です。意外と見落としてしまうポイントのなのでご注意ください。
揃えること
ご遺族が金額を確かめやすいように、という気遣いも必要ですが、それ以前にお札の向きがそろってないのは何だか雑に扱っている気がしますよね?
お札を複数枚入れる際、向きは必ずそろえましょう。
新札は使わない
お香典を前から準備しておいたんだ・・・と思われないためにも“完全な”新札は避けましょう。しかし、ボロボロのお札を渡してもなんだか失礼。
僕は新札ではない綺麗なお札を選ぶようにしていますが、気になるようであれば一度半分に折るなどした新札を準備しておくのがベターです。
葬式で恥をかかない香典の渡し方。そのタイミングはいつ?
お香典は、お通夜・告別式のどちらか一回で構いません。お香典を2回渡すことは、不幸の再来を連想させてしまうことや、ご遺族のお香典の管理も煩雑になってしまうことにつながり要注意です。
お通夜・告別式の片方にしか出席しない場合は、出席したタイミングでいいですが、両方出席する場合は、告別式で渡すようにしましょう。この理由も、お香典を最初から準備していた、と感じさせないためです。
そして、お香典は基本的に受付で渡します。受付がない場合などは、ご遺族に直接渡すこともあり得ます。どちらにせよ「この度は、ご愁傷様でした。」とお悔やみの言葉は忘れずに。
葬儀に参加できない場合は郵送・代理人に渡す・後日訪問することが可能です。
訃報は突然やってきますので、遠方で参列できないこともしばしば。
お香典とともにお悔やみを伝えることが大切ですので、失礼にはあたりません。
が、参加できない際のお香典の渡し方にもマナーがありますので、
事前に確認して失礼のないようにしておきましょう。
葬儀は故人を偲ぶ式がゆえに、気持ちが先行してしまうことはよくわかります。
しかしマナーを守るということも思いやりとしてはとても重要なことです。
「知らないから」ではなく、ご遺族に対して失礼なく
故人を見送るためのマナーを身につけておきましょう。