ある地方都市の小さなアパートに中国人女性が引っ越して来ました。
日本語学校に通っている人らしく、学生仲間の女性が2~3人いつも泊っているようでした。
夜は遅くまで音楽をかけ、おしゃべりの声が絶えません。
人通りの多い道沿いに堂々と下着を干す。
ゴミは収集日を守らないし、分別ルールも全く無視。
近所の人からは苦情が出ても、女性たちは日本語が十分ではないので、理解できない様子でした。大家さんはとても困っていました。
結局、女子学生さんたちは、1年後に卒業して転居したので、問題は解決しました。
でもゴミの問題はどこにでも起こりますね。
もしずっと住み続ける人で、ゴミのルールを守らない人がいたら、どう対処したらよいのでしょうか。
大家さんは退去するように要求できるのでしょうか。この点について考えてみました。
目次
ゴミの分別をしない人の特徴はこうだ!
ゴミの分別は大変です。
特に細かく区分されていると面倒だと思ってしまいますね。
それでも大抵の人は何とか分別して出そうとするでしょう。
でも分別ルールを守れないのはこんな人です。
分別の知識のない人
先の中国人女性のように、どう分別するのか知らない人は分別できません。
以前住んでいた自治体ではゴミを分別する必要がなかった人も、以前通りゴミをそのまま出してしまう傾向にあります。
ルーズな人
ゴミ分別のルールは知っているが面倒なので、分別をしない人もいますね。
時間の制限があって、分別の日にちや出し方を守れない人
ゴミ置き場によっては、朝7時から8時半までに出す、というように厳しく時間が制限されているところがあります。
深夜に帰ってきて、早朝に出かける人は、この時間帯を守れません。
そのために、ゴミの分別の日に関係なく、自分がゴミを出せる日に何でもまとめて出す人が出るわけです。
地域外の人
自分の区域のごみ分別が厳しいとか、収集日が少ない場合に、車でゴミを運んできて、近隣のごみ置き場に置いて行く人がいます。
このような場合は分別もめちゃくちゃなことが多いです。
ゴミの分別を守らない人への対処法。
では、ゴミ出しルールを守らない人にはどう対処したら良いのでしょうか。
退去を命じる
あまり悪質ならば退去してもらうことも考えられますが、大家さんが借主に退去を命じることできるのは、家賃を払わない、ペット禁止なのに、無断でペットを飼う、騒音がひどい単身者用のアパートに複数で住む、禁煙区域でたばこを吸う、ゴミ出しルールを守らないなどの契約違反があるときなどです。
先の中国人女性の場合は、いくつもの違反があったので、大家さんは退去するように要求できたはずです。
でも、言葉が十分に通じなかったので、実行困難だったでしょう。
日本人だったとしても、ゴミ出しルールを守るように、何回か口頭や文書で警告し、それでも守れない場合には、退去を命令することができるので、そう簡単にはいかないのが現実です。
ゴミ出しの仕方を説明する
引っ越して来た人には自治体からのお知らせがあります。
これを活用して、不動産屋さんや地域の世話役が居住者に丁寧に説明する必要があります。
外国人の方が多い地域では、日本語だけでなく、中国語、韓国語、ポルトガル語のパンフレットが用意されています。
どの地域にもこのサービスがあるといいですね。
住人の協力
非常に厳しくゴミ出し時間を決めてしまうと、その時間に出せない人がルール違反をすることになります。
前の晩はゴミ出し禁止でも、早朝は構わないことにする。例えば、旅行に出る日には近所の人が融通し合って、ゴミ出しをしてあげる。
またゴミ出しのルールが分からない人には教えてあげるなど、住人同士の協力があれば、もう少し、ゴミの分別や収集日を守ることもスムーズに行くのではないでしょうか。
まとめ
ゴミの分別ルールを徹底するには、引っ越して来た人にゴミの出し方をよく説明する。
ゴミ置き場のルールを守りやすいように融通をきかせる。住人が協力するなどの方法があります。
あまりにもゴミ出しのマナーが悪ければ退去を求めることも出来ます。
でもできれば、皆さんの協力で解決したいものですね。