水回りの掃除は面倒ですよね。
掃除機をかけるだけで手がいっぱい。
しかし、家全体を美しく見せるには、実は水回りを先に掃除するべきなのです。
また、トイレの掃除で開運!ってよく耳にします。
風水的にどうとか・・・単純に語呂合わせで運がつくからとか。
昔からそう言われているのには、何か根本的な理由があるに違いない!
今日は、水回りの掃除の大切さと、トイレ掃除が本当に開運につながるのか?!検証していきたいと思います。
水回りの掃除で家ごとピカピカ?!光のマジック
水まわりは、本来光るべきところです。
光りはキラキラして綺麗です。
水が光を反射するのと同じく、水回りにある素材、ガラス・ステンレス・ホーロー・陶器なども光ります。
ステンレスの流し台・ホーローのお風呂、ガラスの鏡、陶器のトイレ・・・
つまり、水回り=『光るべきところ』がピカピカなら、家全体が綺麗に見えるというのは本当でしょうか?
分かりやすいように、日常に身近に感じる女性のメイクを例に考えてみましょう。
粗を隠したい場所に艶のでるファンデーションで光を足します。
すると、不思議な事に肌全体が明るくトーンアップされます。
これは光の反射を利用して、くすみを飛ばすという業です。
口紅も、マットな質感のものは唇のしわの縦線が目立つので、下地で粗を隠し、艶をのせる必要があります。
もともと、光沢のあるものはそれだけで艶がでて美しく見え、顔全体が明るく見えるのです。
光るということは、ポイントだけでなく、全体を綺麗に見せる効果があるんですね。
光らせる事がメイクにおける美しさの鍵だということはお分かりいただけたでしょうか。
次に、実際の光の効果についてお話します。
物体そのものが光を放つには、反射の効果が必要になります。
物質の反射を利用した光のことを光沢といいます。
光沢は表面反射光(鏡面反射)が強い金属光沢と、透明物質に伴う非金属光沢との2種類に分けられます。
ステンレスのシンクは金属光沢、トイレのホーローや陶器、人工大理石などの素材は非金属光沢の中でも樹脂光沢と呼ばれます。
日常使用しているトイレや水回りのもの全てには、どうしても傷がありますよね。
細かい粗さがある物体では、当たった光はあらゆる方向に拡散します。
このような反射を拡散反射といいます。
物質には表面反射光と拡散反射光のどちらもが物質により違う比率で存在しています。
表面反射はすべらかなものほど高くなります。
また、表面反射(鏡面反射)にはミラー効果という反射してそのものを見えなくさせる効果があります。
つまり、金属などでは滑らかな表面では反射が強くなり、よりそのもの自体が見えにくくなるのですが、ホーローや陶器なども傷を磨き凹凸を少なくすることで、鏡面反射を強めることが出来ます。
『鏡面反射するほど、そのものの存在を感じにくくさせる効果がある』
ということは、水回りの素材をピカピカに保てば、光の効果でトイレや水回りの存在感を消し、つまりは『生活感』を消すことが出来るということになります。
少し難しい話になりましたが、簡単に言えば、
≪トイレなどの水回りは、磨けば生活感を消すことができる≫ということです。
光るべきところ(水回り)を光らせることで全体が綺麗に見えるというのは、汚れた雰囲気(生活感)を無くすという意味で、見た目での掃除の効果が特に上がると言えそうですね。
もちろん、光るまで念入りに水回りを掃除すると、結果的に汚れた他の場所にも目がいき、家全体を綺麗にする行動に繋がるとも言えるでしょう。
トイレ掃除は開運の鍵ってなんで?!トイレにまつわるあれこれ
水回りは、『気』の集中するところだと言われます。
風水の類に興味がない方も、『気=空気の臭い』だと考えるといかがでしょうか?
空気に悪臭が漂う場所は、不快ですよね。
そんな状態を、『気が滞っている』などと言われたりします。
どんな呼び方にしろ、水回りが清潔で空気が澄んでいると、快適な生活をおくれます。
ひとつの考え方として、水回りで特に汚れやすいトイレが汚いということは、『他の場所にも掃除の手が届いていない』ということが言えます。
トイレは毎日必ず汚れます。
その他の場所も、埃がつもったり汚れがついたりしますが、トイレほど顕著に汚れは目立ちません。
台所のシンクもトイレと同じく毎日高頻度で使用し、汚れる度合いが大きいと言えますが、同じ水を使用するところでも一番汚れの程度が大きいのはトイレでしょう。
また、トイレは掃除をしないとすぐに臭いを発します。
そんな『不潔な状態が分かりやすい』場所を掃除できないということは、『掃除をする余裕がない』もしくは、『掃除をする習慣がない』ということです。
余裕がないと何事も上手くまわりませんし、掃除と言う当たり前の生活習慣がないということは、怠惰な生活を送っていると言えるでしょう。
どちらにしろ、『汚い』ことが一目瞭然な場所に毎日何度も一定時間閉じこもるわけですから、気持ちが良いわけがありません。
どんなに機嫌の良い状態でも、トイレを使用する度に不快な思いをするのです。
つぎに、『運気』についてです。
気分が悪い=気の流れが悪い
気の定義は風水やその他の考え方によって違いますが、自然と生み出されるものを『気』と呼ぶことは共通しています。
もちろん、人間が自然と感じる感情も『気』だと考えられます。
そこで、『運気』の話になります。
運気は現れる現象に対して良い・悪いと区別し、どちらかを引き寄せるものと考えられていますが、それについては科学的には説明がつかず、非常にあいまいなものです。
あいまいであるに関わらず、科学の進んだ現代においても多くの人に確信をもって信じられているのはなぜでしょうか?
心理学においては、日常において自分の力では変える事の出来ない現象の説明がつかないことを恐れる心理が働いていると言われます。
良い行いをすることで良い運気を引き寄せ、そうでないと悪い気を引き寄せる。
人間が大切にする『勧善懲悪』など道徳的理念にかなった考え方が、『運気』だと言えるのではないでしょうか。
そんな運気を上げる行動が『トイレをこまめに掃除する』ことなのです。
そこにはトイレの歴史が深く関わっています。
トイレの起源を少しさかのぼると、昔は溜めるという手法がとられていました。
トイレの衛生を保てないと、伝染病や病気の原因となり、時には多くの死者をだすこともあったのです。
そのため、『トイレを清潔に保つ』ことは『命を守ること』と繋がり、とても大切な道徳とされるようになりました。
現代の日本において、トイレが汚れて死者をだすということはありません。
それでも、昔から言い伝えられた『トイレを綺麗に保つ美徳』は受け継いでいます。
そこで、美徳を守るという善の行動が『運気を上げる』ことに直結するという訳ですね。
まとめ
さまざまな考え方がありますが、水回りを清潔に保つことは、生活の質を向上させるうえでとても大切です。
運気を上げる・開運することにトイレ掃除が良いとする考え方は、とても理にかなっていると言えると思います。
なんにせよ、トイレが綺麗だと気分よく過ごせますよね。
気分が良いとプラス思考になり、意欲的に何事にも取り組めるため、物事がうまく運ぶのを助けます。
気分良く過ごすために、トイレを磨くことを習慣づけませんか?
面倒なトイレ掃除を習慣化すると、生活にメリハリがうまれます。
毎日、どんな日もトイレを光るように保ちましょう。
そうした行動は、あなたの運気を上げることに繋がるかもしれません。