あなたは、家計の相談を誰かにしたことはありますか?
その結果どうでしたか?
恋の相談は、同性の友達にしやすいですよね。
お金の相談なら簡単です。プロに相談しましょう!
お金や将来設計にまつわるプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)なら、
とても丁寧に、あなたの悩みを解決してくれるでしょう。
そんな事、大人なら常識じゃん!と言われてしまいそうですね。
しかし、日本でのFPの歴史は意外と浅く
2002年頃から認知されるようになってきた資格です。
以前は公認会計士や税理士といった一般家庭の主婦には
やや敷居の高かったお金のプロが、生命保険会社の社員が
FP資格をとることで家庭に身近になったと言えます。
生命保険会社とは関係なく、
FPのみを行っている個人や会社もたくさんあります。
また、WEB上にもたくさんの相談窓口があり、
簡易な家計診断ならスマホ一つで簡単に出来ます。
あれ?なんだか不満そうな方がいらっしゃるようですね。
「そうじゃないんだなぁ。もっとくだらないこと、
愚痴とか話したいんだよね。」
女性なら共感頂けると思うのですが、
悩みに関して『明確な解決方法』を求めていない場合、
的確な答えを示してくれるプロに相談するのは、
はばかられる時があります。
じゃ、どうするの?
ではこれから、家計が辛いと感じた時に
【相談してもいい相手、やめておいた方がいい相手】
についてお話していきたいと思います。
目次
『家計が辛い』と感じたら、まずするべきことは?
家計が辛いわぁ、と感じる時ってどんな瞬間ですか?
家計簿をつけている時?・・・そんなまめじゃない?
今月の食費が底をつきそうな時?・・・ありますね。
車検が近づき、出費が痛いと感じる時?・・・
前もって分かっていても、キツイ時ありますね。
結婚式に家族で呼ばれたら、意外と大きな金額が必要だと知った時?・・・
初めてだとびっくりしますよね。
子供が進学する時?・・・
学資保険では足りなかった?では済みませんね。
さて、そんな時、まずは深呼吸。
その後に、辛い気持ちの逃がし方を考えましょう。
「家計が辛い」は、もともと楽じゃなくても、
急な出費でずしりと感じることが多いようです。
家庭のお金の管理を妻が担っている世帯は、およそ6割です。
残りの2割は共同管理で、2割は夫の管理です。
今回は妻が担っている場合の話をさせて頂きますね。
理想的には、『まずは、夫に相談』といきたいところですが、それは後回しです。
妻がお金の管理を任されている家庭には、様々なその理由がありますよね。
周りがそうしているからなんとなく。
話し合ってそう決めた。
夫がたよりにならない?
パワー関係で妻が強い
どんな理由であっても、自分が家計を担うのが辛くて、
交代して欲しい、又は一緒に考えてほしい、
と夫に求めたいのでは無いなら、むやみに夫に愚痴を言うのは賢明ではありません。
夫は自分が稼いできたお給料の管理をあなたに一任しています。
それは大きな信頼のもとだと言えます。
それを、「家計がキツイ」と愚痴るのでは、
「あなたの稼ぎが悪い」と責めるようなものです。
「食事がまずくてつらい」と夫に相談されるようなものです。
喧嘩にこそならないかもしれませんが、
相手の気持ちを傷つけてしまいますよね。
よほど困った時は、それこそ夫婦での相談が必要ですが、
「キツイなぁ」と漏らすレベルなら、他の方法で心を落ち着けましょう。
誰かに相談すると、自分の辛い状態を聞いてもらうことで、気持ちが楽になります。
また、人に話すことによって、自分の状況を整理することができて有益です。
良い相談相手を見つけることは最良の手なのですが、
その前に出来ることを考えてみましょう。
1●気分転換をする
2●家計の問題点を見つける
3●やりくりの具体的な方法を考える
この3つが有効な方法です。
1 気分転換をする
どんな場合にも言えますが、辛くて煮詰まった時は、
普段しない事をして気分を変えるのが有効です。
身体を動かすことが一番良い気分転換になりますが、
運動が嫌いな方は、何か好きなことをしてみましょう。
この場合、やってはいけないことがあります。
≪散財する≫ことだけは避けましょう。
ストレス発散にセールに行って買いすぎたり、
エステで高額な契約をしたり、その瞬間は気分が晴れても、
「家計が辛い」ことが原因でたまったストレスなら、
後で必ず後悔し、辛さが倍増します。
2 家計の問題点を見つける
目を背けたくなる家計簿や、レシートの山、見積書、
家計についての数字に、思い切って正面から立ち向かいましょう。
辛い個所をはっきりさせて、その対策を考えます。
辛い個所と具体的な数字を知るだけでも、とてもスッキリします。
人は不安な対象がはっきりしないと、想像で膨らませる傾向があります。
暗闇でやみくもに歩くと不安ですが、懐中電灯を持って障害物が見えると、
安心して進むことができるのと同じです。
3 やりくりの具体的な方法を考える
今出来るやりくりの方法を、具体的にたくさんリストアップしましょう。
・食費を節約するために、スーパーは値引きの始まる夕方に行く
・ガソリン代の節約に、可能な限り自転車で移動する
・生活消耗品を安価なものに変える(洗髪用品や、油、洗剤など)
・通信費の見直し
・無駄な生活習慣の排除(食後のおやつをやめるなど)
出来る限りたくさんリストアップできたら、
それにより見込める節約額を計算して項目ごとに書き出しましょう。
意外とたくさんの予算があがってきませんか?
それを実行するかしないかは、問題ではありません。
その気になったら、これだけの予算が捻出できると分かるだけで、
辛いきもちは楽になるはずです。
相談相手を間違えると痛い目をみる?
さきほど「夫に相談するのは後回しに」とお伝えしましたが、
それでは誰に辛い家計を吐露すればいいのでしょうか?
やりがちな分かりやすいNGが、3つあります。
1●親友(女友達)
2●実母
3●姉妹兄弟
どの相手も、信頼があり、相談に乗ってくれる相手だと思います。
だからといって、家計の愚痴を言うのはNGです。
最悪の場合、相手との関係が良くない方向に傾いてしまうことがあります。
痛い目を見た方の体験談をご紹介します。
1 親友(女友達)
親友に家計の辛さを聞いてもらいました。
親友の家庭はうちと同じくらいの年収なことは知っていたので、
親友の家計はどうしているのかな?という興味もありました。
話をしていくうちに、明らかにうちより裕福なことが分かったのです。
親友の実家は大病院で、いわゆるお嬢様、そんなこと知らなかった。
将来の不安が無い親友が羨ましく、自分の状況が恥ずかしく、
余計にみじめで辛い気持ちになりました。
それ以降、親友とはあまり会わなくなりました。
(親友とはいえ、全てを知っているわけではありません。
繊細なお金の話をきっかけに、いともたやすく関係が壊れることがあります、)
2 実母
大好きな母とは、一緒にショッピングやランチをするほどの仲良し。
ついつい家計の愚痴をもらしてしまいました。
うんうん、としっかり聞いてくれたので気分もすっきり。
明日からまた頑張ろう!と思えたのですが、
その日の夜に母と父がうちを訪ねてきました。
夫に詰め寄り、浮気をして私に給料を渡していないのではないか?
とかお前の稼ぎが悪いから娘が苦労する、だとか大騒ぎして、突然の修羅場に。
その場はなんとかおさめて帰ってもらいましたが。
夫は激怒、私も深く反省する結果に。
軽い気持ちで愚痴なんて言わなければ良かった。
3 姉妹兄弟
私には仲良しの妹がいます。
近所に住んでいるので良く行き来するのですが、
何の気なしに妹に家計の愚痴を話しました。
その場ではそうそう!分かる分かる!と盛り上がり、
気分も少し晴れて、そんなことすっかり忘れていたのですが。
お盆に親族で集まった時に、妹が皆の前でその話をはじめてしまいました。
妹は無邪気な性格で、世間体や周りの反応などを
気にしないタイプなことを忘れていました。
口止めをしていない私も悪かったのですが、
その場は気まずい空気になり、夫にも恥をかかせてしまいました。
二度と妹にそんな相談はしまいと思ったのですが、後の祭りです。
さて、身近に起こり得るぞっとする話だったのではないでしょうか?
こんなことにならないために、「辛い家計の相談」は、
【自分の素性が知れていない全くしがらみのない相手】がベストだと思いませんか?
最近はSNSの普及で、お互い匿名な相手と仲良くなることがあります。
もちろんその相手とリアルに会うことは避けた方が良いのは言う間でもありませんが、
そんな関係が「家計や誰にも言えない悩み」の相談や愚痴を言う相手には丁度良いことがあります。
解決策は出なくても、吐露するだけで、気分もスッキリ。
慰めあったりして元気になることが出来ます。
そんな関係の相手がいない場合はどうしたら良いでしょうか?
こんな相談窓口があることをご存じですか?
【いのちと暮らしの相談ナビ】
NPO法人 自殺対策支援センター ライフリンクが運営する「
生きる支援の総合検索サイト」です。
上記にあげたもの以外にも、このような相談窓口は、
各地域の行政機関が運営している安心なものが多数存在します。
相談員はまったくあなたを知らない他人ですが、
きちんと研修を受けた心理カウンセラーなどの
プロフェッショナルな相談員がとても親身に話を聞いてくれます。
このようなしがらみのない相手に愚痴を聞いてもらったり、
具体的なアドバイスを求めたりするのも、「辛い家計」から脱却したり、
気持ちを落ち着かせる良い手段の一つかもしれません。
まとめ
家計が辛いと感じたら、
【まずすべきこと】と【相談すべき相手】についてお話しました。
いかがでしたか?
子育て中のママは孤独な立場に陥りやすいと言います。
悩みを相談することもなく、一人で抱え込んで、
うつ病になってしまうケースも少なくありません。
これを読んで下さったあなたが、誰かに相談することが出来て、
前向きに家計の管理に取り組めるようになったら幸いです。
くれぐれも相談する相手を間違えて、
さらに辛い状況に追い込まれないように・・・
あなたの幸せをお祈りいたします。